ただの日記

毎日が週末

2020/04/07

今日はU-NEXTを利用して映画インセプションを観た。

インセプション (字幕版)

インセプション (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

AmazonのURLが貼れるらしいので、インセプションを貼ってみる。
そして先におことわりを入れておく。これは別に映画レビューではない。

この映画を観ようと思ったきっかけは、あるCMの中で芸能人がオススメしていたからだ。映画じゃないと出来ない映画、映画だから出来る映画、だと言っていた。私は直感的に、「これはきっと、私の好きなタイプの映画だ」と思った。
世界はあらゆるエンターテインメントに溢れている。映画はもちろん、演劇、小説、ショーなど、実に多様である。私は、それぞれのコンテンツで、それぞれの強みを生かして作られた作品を好む傾向にある。
私が好きな小説の中に、消失グラデーションという作品がある。

消失グラデーション (角川文庫)

消失グラデーション (角川文庫)

  • 作者:長沢 樹
  • 発売日: 2014/02/25
  • メディア: 文庫
というわけでこれもリンクを貼ってみる。

この作品は、「小説だから成り立つストーリー展開」であるところが非常に面白くて好きだ。何度も映像化を妄想したが、どうやってもオチを映像化出来ない。読者である我々の想像力が、この作品をより面白くするためには不可欠だ。視覚的に分かる映像を使っては、その想像力がそのレベルまで発揮されず、面白みが伝わりづらくなるだろう。映像化される小説が増えたが、これはある意味映像化して欲しくない。

インセプションも、「映画だから成り立つストーリー展開」だった。逆にこれを小説化する方が難しそうだと思った。物語の複雑さもだが、これは我々の想像力だけでは補えないような世界観で描かれている。監督が20年かけて構想しただけあって、究極に面白いエンターテインメント映画だと思った。

私の感想が薄っぺらいのは、語彙力だけに留まらず文章力も無いことが大きな原因と言える。あと、どうしても核心をついてしまいそうになるからだ。口を開けばオチを話してしまいそうになる。それだけは避けたい。

インセプションはざっくり言えば夢の世界の話なので、出てくるシーンはほとんどが誰かの夢の世界である。そしてややこしいのが、この映画に出てくる主人公たち、夢の中で夢を見るのだ。大まかなストーリーでは、1人の夢の中からスタートし、また夢の中へ、さらに夢の中へ、そして最後の夢の中へ行く。多分多い人だと4つくらい夢の中に行ってる気がする。眠っている間の外の世界も同時並行で進んでいくので、最大4つの世界の物語が交錯した映画になっている。こっちの夢の話をしていたかと思えば、あっちの夢の話になっていたり、現実ではこんな事が起きていたのか、と思えば、イヤイヤこれは1つ目の夢で…みたいな。とにかく、落ちついて観ないとサッパリ分からなくなってしまう、そんな映画だった。

さらに夢の中の話なので、出てくる世界観もありえないものばかりなのだ。エッシャーのだまし絵のように永遠に登り続ける階段があったり、突然道路が垂直になったり。映画を鑑賞しながらも、まるで夢を見ているみたいだった。

最後のシーンがなんとも言えず、エーッ?!という驚きだけを残していった。観終わってから、果たしてこれが現実なのか夢なのか混乱した。もしかしたら長い夢を見ている途中なのかもしれない、なんて思ったりもした。
というのも、私自身よく夢を見るのだ。小さい頃はありえない夢、例えば、空を飛んだり、水中で呼吸が出来たり、そういうファンタジーな夢が多かったが、最近はやたらリアルな夢ばかり見てしまう。目が覚めてからようやく不自然さに気がつくのだが、夢を見ている間は全くもって疑わない。映画にもあったセリフだ。夢を見ていることに気づく人間なんて、この世界に居るのだろうか。よく夢を見るからこそ、この映画を面白いと感じたのかもしれない。
それから、私はごくたまに、夢の世界に引っ張られる事がある。揶揄とかではなく、物理的に引っ張られる感覚がするのだ。昼寝をするとなりやすい。ふと目が覚めても身体が動かなくて、起きたのかまだ寝てるのか分からない状態になる。すると、自分が寝ている布団、つまり寝転がっている床にグイッと強い力で引っ張られて、吸い込まれる感覚になるのだ。そのまま力に身を任せて引っ張られてしまったら、もう二度と起き上がれないんじゃないかという不安もありつつ、気持ち的には眠った方が快感だと思ってしまうので、大体そのまま吸い込まれて、また寝る。1度だけ無理やり力に歯向かって起き上がった事もあるが、重力には逆らえないと言わんばかりに思いっきり床に倒れ込んでそのまま寝た。ちなみに、この現象に陥ると、まるで時間がどれくらい経ったのかも忘れて眠り込んでしまう。おかげで目覚めはすこぶる良いのだが、どこか体の一部が痛かったりする。

今日の日記を書いていたら眠くなってきた。今日はどんな夢を見るのか、すごく楽しみでいっぱいだ。